225オプションスパン証拠金計算シートの使い方10.03.02
  • 225オプションスパン証拠金計算シートの使い方について解説します。
  • 当限月を含む合計3限月分まで入力することが可能です。

■入力項目について
買いは「1」、売りは「−1」という具合に入力します。
例えば、買いが3枚の場合は、「3」、売りが4枚の場合は「−4」です。

ミニ先物の場合は、先物の枚数に「0.1」、「−0.5」などと入力します。
ミニ1枚の買いは「0.1」、売りは「−0.1」です。

同じ限月でかつ行使価格も同じオプションをの仕掛けで買いと売りが混在している場合は、
例えば、9500プットを1枚買い、2枚売りのとき枚数の入力は「−1」となります。
同じ枚数だったら「0」となり入力する必要はありません。

各証券会社によってスパン証拠金の割増率が違います。例えば、トレイダーズ証券、岡三証券はスパン100%ですが、カブドットコム証券は110%、ひまわり証券は120%などです。(10.3.2現在)
この場合、証拠金の割増率を入力してください。
225オプションスパン証拠金計算シートの使い方

ミニ先物を5枚買っている場合

先物を1枚買っていて、ミニ先物を2枚売っている場合は、「0.8」です。
先物を2枚売っていて、ミニ先物を1枚売っている場合は、「−2.1」です。

スパン証拠金以外のルールには対応しておりません。
例えば、同じオプションの買いと売りが同枚数だった場合、買いまたは売りの証拠金の高い方の1枚分証拠金が必要というルールなど。(10.3.2現在)

■225オプションソフトとの連携について
「Myストラテジー」に入力されている建玉を、手入力で1つ1つ入れるのは面倒くさい。その場合は、[spanchk.exe]を使います。
※弊社サイトにアップ済み

前提条件として、[spanchk.exe]と毎日のスパン証拠金計算シートが同じフォルダにないと動きません。
よく分からない方は、デスクトップ上に両ファイルを保存しておきます。

[spanchk.exe]の起動
225オプションスパン証拠金計算シートの使い方

シート番号には、「Myストラテジー」から作成済みのシートを入力します。
例だと201番です。

ラストrowの項目は、「Myストラテジー」のシートの何番目まで使っているかを入力します。
ピッタリな行数ではなく、10ほど余裕をみて入力しておくと、建玉が増えた場合でも毎回入力する必要はなくなります。
例だと40行目までを証拠金シートに登録する、という意味合いです。
もし、「Myストラテジー」のシートが50行目までを使っているとすると、41−50行目までがスパン証拠金シートに反映されませんでご注意ください。

スパン証拠金計算シートの日付欄の入力は、例のように西暦8桁を続けて入力してください。

ここまで出来たら「実行」をクリックします。

しばらくすると、証拠金シートに建玉がセットされていきます。
※瞬時にセットされるわけではありません。

シート左下に注目してみると、下記のように進行状況が表示されています。
225オプションスパン証拠金計算シートの使い方

結果、こうなります。翌限月分がある場合は、シートを下へスクロールさせていけば出てきます。
225オプションスパン証拠金計算シートの使い方

下へスクロール
225オプションスパン証拠金計算シートの使い方

※建玉が少ない場合は、直接スパン証拠金シートに手入力したほうがはやいです。建玉が多い方は、ご利用ください。

■応用編

  • オプションを仕掛ける上で重要なことの1つに証拠金の管理があげられます。取引をされてる方は十分にご存じかと思われますが、先物と違い相場をピタリとあてる必要はありません。だいだいの目安でかまいません。しかし、相場がその目安に一気に近づいてくると証拠金が増加します。実際、ここまでは来ないだろうと思っても、証拠金が足りず、手仕舞わざるをえない場合があります。特に今の取引ルールだと追い証が発生したら、絶対にその金額を差し入れないといけないため、ますます重要になってきます。
  • では、大きく相場が動いた場合、どのくらい証拠金が増えるのでしょうか?一応の目安ではありますが、その方法を解説していきます。

今、例として、10750コール5枚売り、9750プット5枚売りを仕掛けているとします。
3/1の必要証拠金はスパン100%で100万円ほどです。
225オプションスパン証拠金計算シートの使い方

翌日3/2に相場が大きく動いた場合、だいたいどのくらい証拠金が必要になってくるのでしょうか?
前日比+250円ほどの場合
仕掛けているコール側を一段下げます。アットザマネーに近づくようにします。
今回は、10750コールなので、10500コールの項目に「−5」とします。
プット側は、逆に離れていくようにします。9750プットの仕掛けなので、9500プットに「−5」とします。
225オプションスパン証拠金計算シートの使い方
これによると大体、118万円ほどかかってくることが分かります。

前日比−500円ほどの場合
仕掛けているプット側を二段上げます。アットザマネーに近づくようにします。
今回は、9750プットなので、10250プットの項目に「−5」とします。
コール側は、逆に離れていくようにします。10750コールの仕掛けなので、11250コールに「−5」とします。
225オプションスパン証拠金計算シートの使い方
これによると大体、226万円ほどかかってくることが分かります。

オプションの行使価格の刻みが250円幅なのでこのようになります。
250円と500円の中間である375円ほどの値動きの場合は、250円動いた場合と500円動いた場合の証拠金をそれぞれ算出し、合計した金額÷2とすれば大体の予想ができます。

実際は、これにボラティリティが関係してきますから、+2割程度は証拠金を用意しておくようにします。

また、動いた方向のオプションを売ると思わぬ証拠金の増加がありますので注意しましょう。
例えば、大きく下落した場合、プット側をそこそこの枚数売ると、ドカンと証拠金がはね上がります。
証券会社の証拠金計算は、前日のスパン証拠金に基づいて算出します。昨日は、仕掛けられても、今日はその証拠金では仕掛けられないといったずれが生じます。
特に、相場が上昇し続けていて、一気に下がるとそういう傾向があります。今までは、上昇していたのでプット側の証拠金はそう高くありません。そこで、今日一日で300円安とかになると、前日の証拠金シートを使っているため日中は、思った以上にプット売りを仕掛けることが出来ます。が、今日の証拠金シートが出来上がり見てみると思った以上に証拠金が増加するといったことになります。
そうならないためにも、大きく動いた方向のオプションを売る場合、上記のように予想しながら仕掛けるように心がけましょう。

一番いいのは、余裕のある証拠金なのですが・・・汗