売買サインからSQ値を予想する方法 2019.2.17

■JP分析の「シミュレーション機能」

  • 売買サインの点灯から、SQ値を予測する方法を解説します。 
  • サインが点灯してから、SQ日までの日柄を数え、シミュレーション機能を使い過去の値動きを調べ、それを今回に当てはめる手法です。
  • 売買サインが基準となっていますので、点灯していないと予測は出来ません。

4月SQの範囲予想(先物7000 JP分析)10.03.16
  • 先週(3/14)日経平均週足上に買いサインが点灯しました。このサインは、JP分析週足シート、406番と412番と414番です。3つ同時にサイン点灯となりました。
  • 今回は、この3つのサインを基に4月SQ値の範囲を調べてみたいと思います。基本的な考えは以前アップしたソフト利用事例集第148回の「2月SQの範囲予想」と同じです。
  • 4月SQ日まではサイン日を含めないと4週です。過去において、406番と412番と414番が同時に表示された日を調べ、SQ値の範囲を予想してみます。
  • 使用するソフトは先物7000です。※超長期データが使えるため
JP法株価分析システムのJPチャートだと下記のように表示されます。401−428をチェック。
ソフト利用事例集 第154回 4月SQの範囲予想(先物7000 JP分析)

■過去のサインを調べる

406番と412番と414番のシートを1つにまとめたものが下記シートです。904番としました。
ソフト利用事例集 第154回 4月SQの範囲予想(先物7000 JP分析)
※先物7000を使っているため表現が日足用となっていますが、問題ありません。実際のデータは週足を使っていますので。

過去のサイン日 バブル前 先物7000ソフトを使用 ※クリックすると拡大します。
ソフト利用事例集 第154回 4月SQの範囲予想(先物7000 JP分析)

最近のサイン日 ※クリックすると拡大します。
ソフト利用事例集 第154回 4月SQの範囲予想(先物7000 JP分析)

全部で6カ所サインが点灯しました。90年代から06年まではサインは点灯しませんでした。

それでは、「条件」−「シミュレーション」から調べてみましょう。※1週ずれますので3週先までです。
ソフト利用事例集 第154回 4月SQの範囲予想(先物7000 JP分析)

[EXCEL]ボタンをクリックし、編集すると下記のようになります。

サイン日の終値と、4週後(4月SQの週)の最高値、最安値を比較した表
ソフト利用事例集 第154回 4月SQの範囲予想(先物7000 JP分析)
1回目、2回目、3回目のサイン日は、バブル崩壊です。
赤字の4回目、5回目はバブル崩壊後です。

最高値の値幅が一番大きい回は、第4回の2006/12/10、+961.64円です。
最安値の値幅が一番大きい回は、第3回の1988/08/07、-892.20円です。

今回、第6回(2010/03/14)の終値が、10751.26円。

ここから範囲予想をすると、上限は、10751.26+961.64=11712.9。
下限は、10751.26-892.20=9859.06となります。

このことから11750コール売り+9750プット売りの仕掛けは、ある程度堅いのではないかと予想できます。
11750コール売り+9750プット売りの損益図 ※2010年3月15日の引け値。
ソフト利用事例集 第154回 4月SQの範囲予想(先物7000 JP分析)

と、ここまでが過去のサイン日から導き出した仕掛けですが、過去と今はもちろん相場付きは違います。

ここからは、個人的な考えですが、そこで、11000円は越えても、11250は微妙、11500は来ないだろうと。
また、下は案外下がらないと踏んで、(皆が下がることをおそれていますから)行使価格を250円上げ、10000円。
このように高を括ると11500コール売り+10000プット売りとなります。
また、もう少しリターンを求めるのであれば、11250コール売り、10250プット売りです。

もし、この予想に反して仕掛けた建玉に相場が近づいてきたら、早めに手仕舞いして、さらに250円外側を売るのがよいでしょう。