パラボリックプライスシステム
  • W・ワイルダーが手がけたトレンド追随型の売買手法である。トレンドが反転したと判断した場合には単純に手仕舞うのではなくドテンしこれを繰り返すという方法をとる。
  • パラボリックとは「放物線状の」という意味。売買ポイントほ示すSAR(ストップ&リバース)と呼ばれる折れ線グラフの描く形からその名がある。
  • ドテンのポイントは、相場の値動きとSARが交差した地点でありひと目で分かる。
  • 初日のSARを決めるために、これから上げ相場となるのか、下げ相場となるのかを仮定する必要がある。上げ相場だと仮定した場合には、当日のSARとしては一定期間期間内(過去1〜2週間程度)の安値を用い、下げ相場とした場合には逆に高値を用いる。
  • 計算式
    SAR=(EP−前日のSAR)×AF+前日のSAR
    EP=極大値。買い持ちとしている期間の最高値、売り持ちとしている期間の最安値
    AF=加速因数。0.02から始まり0.02(商品先物では0.005)ずつ増加し、0.2が最大値。
  • パラボリックの欠点はもみあい状況、ボックス相場の動きに弱いという面である。大した利益も出ていないのにドテンのサインが出て、その直後にまたドテンということもあり得るからである。ワイルダーの経験則からのパラメータのため納得して使いにくいところがある。自分でいろいろ試してみるのも一考だ。
  • 一般の投資家が常にポジションを持つ必要はないので、他の指標なども参考にしてパラボリックを有効に活かせるような状況の時に参考にするのが現実的であろう。トレンドが感じられないのにパラボリックを元に売買していては損を積み重ねるだけである。
テクニカル指標133.パラボリックプライスシステム−1−
テクニカル指標133.パラボリックプライスシステム−2−
  • ボックスから新たなトレンドが発生しそうなときやトレンドが続いて反転の時期を探る場合などに有効と考えられる。
  • そのほかの特徴としては、あらかじめドテンの値段が計算できるということなどがあげられる。今日の相場動向によってあらかじめ今後のトレンドを予想することが出来る。
戻る