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第15回 2001年10月24日(水)


上げ相場であろうが下げ相場であろうが統計と確率を信じるなら逆張りが絶対有利!!
相場を当てる方法はないが儲ける方法はある

◇相場を百発百中当てる方法があると信じている投資家は意外に多い。
◇しかし、そんな方法があるはずがない!!

予想は外れても儲かればよい
!!
◇安いところを買って高いところを売るしかない

この際の問題は2つ
  • @どこが安いところで、どこが高いところかという客観的基準
  • Aその時どんな銘柄を売買するか

「相場の天底を予測できる」などと思い込むのは愚か者である!!
◇大半の人は自分が考えているほど賢くはない、という冷厳な事実に思いをいたすべきだ

ナンピンを否定して必勝法は成立しない!
◇安いところを買ってもそこから大幅に下がることは十分あり得る
◇相場にとっての唯一の真理は「上下に動く」ということだけである
◇故に、当初からナンピンを前提に資金配分を考えておくべきである

株式投資は己の愚かさを知った者が勝ち、己の愚かさを知らない者が負けるゲ−ムである
◇古人曰く「言う者は知らず、知る者は言わず」
◇大多数の投資家は己を知らぬ故に大損をする
◇株で儲けたいなら、今からでも遅くない、己の愚かさを自覚すべきである
以下、簡単なノウハウを紹介する
儲けやすい時を探そう
◆J・P法は疑い深い投資法である
◆従って絶好の買い場などというものは事後的にしか分からないと割り切っている
◆それならば平均的な投資家よりも安いところを買うにしくはない
均的な投資家の買値は移動平均により推定されるという前提に立てば、移動平均の何%か下を買うことにより相対的に有利になるはずである
しかし、それだけでは多少不安である
そこで、各論面から、過去の確立検証により成功率の高かった個別銘柄の検索条件に合格した銘柄数の多い時で、かつ日経平均が50日移動平均より10%以上、下回った時を買い場であると多少強引ではあるが規定してしまうことにする(この辺から多少わかりにくくなるが金儲けのことである、めちゃくちゃ簡単であれば、それは間違いなくいかがわしいと思った方がよい)
安いところを買えば下げ相場でもこんなに儲かる
上記の表は<JP法株価分析>プログラムにより設定した買い条件である。この条件に合格した銘柄を翌日の寄り付きで買い付けたとして、信用取引の期日である6ヶ月以内にどの程度上昇したかを見たのが下の表である。(検証対象:全信用取引銘柄)


●この条件はJ・P法というよりも単に株価が急落したポイントを探す条件にすぎない
●しかし、安いところを買っておけば下げ相場であってもこんなに儲かるという証左にはなる
●買いサインの出た翌日に買って6ヶ月以内に3割以上上がる確率は73.66%
●しかも、その平均上昇率は122.8%と株価倍増どころではない!!
儲けやすいポイントはここだ


●なんだ、そんなにいい買いポイントを掴んでいないではないか?
●まっ、そう思われる方が多いのはしかたがない。
●しかし、細工は粒々仕上げをご覧じろ。
のチャ−トの一番左の買いポイントは2000年11月1日です。この日に、ここで開示した銘柄検索法で買い銘柄を検索すると、下記の4銘柄が検索されます。

次に儲かる銘柄を探そう(2000年11月17日現在)


上記検索合格銘柄の合成日足を下に掲げた。日経平均日足と比較して頂きたい!!


●J・P法は森を見てから木を見る投資法である
●しかし、この場合は森の見方が適切ではなかった。(その後日経平均は右肩下がり)
●にもかかわらず選んだ銘柄は見事に大底をとらえ、約6ヶ月で約150%上昇した
(他の買いポイントでも同じような結果になる)

合理的に考えること、逆張りに徹することがいかに有利であるかがお分かり頂ければ幸いである。

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