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第17回 2001年12月04日(火)


●現在の市場状況
◇見送り◇
理由
@技術的なリバウンドを期待するには人気のクサレ方が足りない
A現在の水準から大きく反発するような支援材料が期待できない
Bしかし、株価は安値圏にあり、ここからの空売りも妙味薄
要するに
今は「勝ち易き時」ではない

◇単純なシステム売買のモデルケ−ス◇
●日足による買い時期の判定法

●余り当たるのはご用心
システム売買で大事なのは、ル−ルが合理的であり可能な限り単純かつ再現性があることである。
システムを解説する際、できるだけきれいなところで売買サインを出したい欲求に駆られがちであるが、いくら過去のデ−タを後付でみごとに解説しても将来の株価を同様に的確に予想できる保証にはならない。
日経平均的にみれば上記4っの買い場のうち3カ所はあまりよい買い場とはいえない。
しかし、この方法は誰がやっても同じ所で買いになる客観性があり、個々の投資家の経験や能力による差はでてこない。
話題の銘柄をとりあげここで買いになりここで売りになる、といった秘法ソフトの宣伝に惑わされないようにしたい。












●その時どうやって個別銘柄を絞り込むか

<J・P法株価分析ソフト>絞り込み画面より
2000年10月30日のケ−ス
@貸借銘柄に絞り込む
A当日の出来高が10万株以上できている銘柄に絞り込む
BRJ指数を使って以下の条件で絞り込む

上記検索合格銘柄を下記のような比率でバスケット買いする。


●買い合格銘柄の合成チャ−トを作成する
買値(317円)×株数(5000株)=1585000(円)
売値(456円)×株数(5000株)=2280000(円):差引利益=695000円

2000年11月1日のケ−ス
上記同様の作業の結果合格銘柄は以下のようになる

●買い合格銘柄の合成チャ−トを作成する

このケ−スでは売却後大幅に値上がりしているが、その部分は別のタイミングで別の手法を使いとらえるより仕方がない
買値(428円)×株数(2000株)=856000(円)
売値(610円)×株数(2000株)=1220000(円):差引利益=346000円
2001年1月12日のケ−ス

ただし、この回は合格銘柄が24銘柄と多かったため株価1000円以上の銘柄をはずし、RJ指数による検索も下記のようにきびしくした。

●買い合格銘柄の合成チャ−トを作成する

買値(291円)×株数(5000株)=1455000(円)
売値(376円)×株数(5000株)=1880000(円):差引利益=425000円

2001年9月13日のケ−ス
この回は2001年1月12日と同じ検索法を用いても合格銘柄が46銘柄もでてしまう。これらの銘柄全てを買うわけにはいかないので、過去25日間の値下がり率が大きい順に5銘柄を選んだ。

●買い合格銘柄の合成チャ−トを作成する

買値(368円)×株数(5000株)=1840000(円)
売値(478円)×株数(5000株)=2390000(円):差引利益=550000円

今回説明したような極めて単純な手法であっても単なるカンではなく合理的な推論に基づき機械的に売買することがいかに素晴らしいかをお分かり頂ければ幸いです。

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