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第18回 2001年12月24日(水)
大衆は底値圏で理路整然と弱気になる!
ここでいう大衆とは「自分以外の人」を大衆であると思っているエリ−ト官僚、政治家、エコノミストなども入る。
金融機関の不良債権処理のための株式売却、企業の持ち合い株の解消売り、改善の見通しの立たない企業業績、その他数え上げれば限りない悪材料が山積している中で、世界の最後の買い手アメリカを同時多発テロが襲った。
しかし、相場は下がらなかった。高値から11年経過して4分の1になった株価は意外に打たれ強かった。
目先の高値(2000年3月)から半値になり予想外の悪材料にもさほど反応しなくなった。明らかに相場は底値圏にあると考えられる。
「下司の知恵は後からでる」というが、今頃になって小賢しく弱気を唱え社会不安を煽る三流評論家の意見に惑わされないようにしたい。

目先に限れば株価変動は確率現象である。
相場は底値圏にあるにしても、目先3ヶ月とか半年間の変動は確率変動である。
確率に賭ける行為を一般には投機という。極限すればギャンブルである。
多くの投資家の不幸は投資をしているという錯覚のもとにギャンブルをしていることである。
証券投資の美名のもとに投機もしくはギャンブルの初歩的トレ−ニングも積んでいない投資家が大量に証券市場に参入している。
コンピュ−タを使い目先のタイミングを狙うような行為は明らかに投機である。大事なことは投機には投機の定石があるということである。
子供の頃からよい子で、メンコもベ−ゴマもせず長じてからマ−ジャンもしたことがないといった人はよほど心してかからなければならない。

●全ての秘法は無用の長物である。
波動の法則などあるはずがない
確率が支配する世界であるから当然不安定である。不安定なものと対峙せざるを得なくなったとき人は何か強力なものに縋りたくなる。

「溺れる者は藁にも縋る」という。しかし、藁に縋っても助からない。
しかし、強力なものにしがみつつかなければ不安で仕方がないというのが弱者の特性である。
「私はこうして儲けた」的な本は書店に山積みされているが、この手の本のおかげで儲かった人の話をほとんど聞いたことがない。

特に秘法本の特徴は、何故そうすると成功するのか理論的根拠が明示されていない。この点は例外がない。何でだか分からないが「こうすればうまくいく、信じなければ地獄へ行く」とういのでは足裏診断の怪しげな宗教(?)と全く同じである。

禅の世界的な研究家として高名な鈴木大拙氏は釈尊の教えでさえ2千数百年前の自分の経験を土台にしているので、種々雑多な矛盾がある、その点を修正し調和、発展させてきたところに現代の仏教があるといっている。
この点はキリスト教においても全く同様である。

相場にエリオットの提唱するような規則的な波動があるとすれば極端な話誰も株で損をする人はいなくなる。
ある一定の時期に儲かった手法があったにしても、その手法が未来永劫役に立つと言うことは絶対にあり得ない。

秘法本の中には「この本を50回読め」といった恐ろしいことを強要する本もある。著者は神を恐れぬ自惚屋なのか単なる阿呆なのかどちらかであろう。
株式投資に勉強は大切である。しかし、有害な本なら読まない方がよい。独善と偏見に満ちた愚著を50回も読むには人生は余りにも短い。


●ひたすら安いところを買うべし
●上げの兆しを確認してから買え、というが・・
そんなに簡単に上げの兆しなどというものが見つかるものなのだろうか・・
私の知る範囲では例外なく強烈なケイ線信者はいつも貧乏しているようなのだが・・



●安いところを買えば儲かる可能性が高いという統計的実証
上記のように低迷相場の時期でもこの程度の実績が可能になる
●上記検証結果をえるための条件設定法
●100回のうち86回以上は成功する確率が高い投資法をどこで利用するか
チャ−トの下に表示してあるのは当該条件による合格銘柄数

2001年10月7日の合格銘柄(株価100円以下は除外)
●上記21銘柄の合成チャ−ト
今回は直近の買いポイントでのみ具体例を挙げたが過去の買いポイントではモットダイナミックに株価が上昇しています。


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